自然観察大学ブログ

中山道和田宿周辺の観察-3 川虫さがし編(キタガミトビケラ)

今回のお目当てはキタガミトビケラとの再会だ。
この虫をはじめて観たときも非常な驚きであったのだが、水中姿勢はさらに興味深いことを知り、実物を見たい! と願っていたのであった。
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明るく、緩やかな清流。

石をかえすと、キタガミトビケラはすぐに見つかった。
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なんと、一つの石に3頭! 
もう、みんな筒巣から顔を出している。
それにしても、すごい密度!!
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さっそく糸をかじって、筒巣の切り離しにかかる。
こりゃいかんと、すぐに石を戻す。
彼らの切り離し行動はとても面白いのだが、今回の目的は水中姿勢であって、切り離しはすでに観察済みなのだから、そっとしておこう。

※ 切り離し行動は 『中山道和田宿にて-3』 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/13566765/

観たかった水中姿勢はこれ…
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筒巣から上半身を乗り出して脚を開き、獲物が流れてくるのを待つ。
獲物になる小昆虫にとっては、キタガミくんの姿は悪魔のように映ることであろう。

※ しつこくてすみませんが、拡大写真はこちら  

しかし、キタガミくんのほうだって、けっしてのんびりと獲物を待っているわけではない。
石の壁面に付着糸で筒巣を貼り付けているのだが、上下左右に激しく揺れ続けて、一瞬たりとも休むことはない。
けっして速い流れではないのだが、小さなキタガミくんにとっては超の字のつく激流であろう。
この状況で睡眠不足にならないのかと、他人事ながら心配してしまう。

話はそれるが、撮影には少し仕掛けが施してある。
水中の虫を撮るには、できるだけ水深を浅くした方がよいので、石の下に小石を挟んで、キタガミトビケラが水面下すれすれになる位置に調整してあるのだ。
日の当たる角度にすることも大事。
この仕掛けを何か所かにセットし、キタガミくんが捕獲姿勢に入るのを待つことしばし…
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そのうち、あっちでもこっちでも顔を出して、狂喜しながら対応に追われるワタシ。
飛び回っているうちに、胸ポケットから携帯電話が落ちてしまったのだが、それどころではない。

撮影はなかなかに難しく、水面下で激しく揺れるため、ピントを追いかけるのは不可能だ。そのうえ、波立つ水面が光って見えなくなることが多く、確率は非常に悪い。
キタガミトビケラはたくさんいるし、捕獲ポーズは長時間つづけてくれるのだが、中腰で屈んだ姿勢で二時間近く粘ったのに、何とか満足できるカットは10枚ほどであった。
あぁ、腰が痛い。

余談ですが…
水没した携帯電話は、サービスショップで見てもらったら一時的に動き出したが、いつ止まってもおかしくないと脅され、交換した。同じ機種なら保険適用で無料の由。店員のお嬢さんからはスマートフォンをすすめられたが、私はガラパゴスで行きます。

2013年5月26日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-05-26 00:44 | 昆虫など | Comments(4)
Commented by チョコ at 2013-05-28 09:47 x
余談~にめっちゃ!反応してしまった!!

私も「ガラパゴス」使ってます~♪ 

ガラパ万歳!!
Commented by sizenkansatu at 2013-05-28 12:40
チョコさん、コメントありがとうございます。
チョコさんは虫が苦手なのに、ていねいに余談まで読んでいただき光栄です。
このブログへのコメントは、ガラパゴスの生物なみに貴重な財産です。

一緒に〝チーム・ガラパ〟として、誇りを持ってがんばりましょう。
エイ、エイ、オー (なんのこっちゃ?)
Commented by おちゃたてむし at 2013-05-28 20:26 x
こんばんは。
中腰で屈んで2時間、お気持ち分かります。こんなものを見つけると2時間はあっという間でしょうね。
トビケラ類の幼虫は谷川の石を転がして何度か撮ったことがありますが、水気の多い場所での撮影はどうも苦手でただ撮っただけに終わっていました。こんなものが見られるのなら一度じっくり腰を据えたかからねばいかんと思います。
水中姿勢の撮影には小型の箱めがねみたいなものがあればいいかも知れませんね。でも影ができてかえって邪魔かな?それにしてもこの採餌法では、陣取った場所が悪ければ餓死ですね。
Commented by sizenkansatu at 2013-05-28 23:10
おちゃたてむしさん、コメントありがとうございます。
たしかにこんな場面では、あっという間に時間が過ぎますよね。

餓死の危険を抱えたキタガミトビケラも、獲物になるかもしれない虫も、みんな命がけなんですよね。
観させていただく我々も、そのつもりで心してかからねば。〝命がけ〟というわけにはいきませんが…

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