自然観察大学ブログ

オトシブミのゆりかご(揺籃)づくり その1

d0163696_13184718.jpg

これはエゴツルクビオトシブミのゆりかご。

オトシブミは〝落とし文〟のことで、葉を巻いて中に産卵する。幼虫はこの巻文を食べながら成長する。

巻文なんて書いたこともないし、博物館以外では目にすることもない。
逆にオトシブミの揺籃を見て 〝人間はこんな巻文を交わしていたんだなぁ〟 と万葉の世界に想いを寄せる、というくらいである。
こまかいことを言うと、揺籃を切り落とす 〝落とし文〟 派と、切り離さず樹上にそのまま残す 〝吊るし文〟 派があって、実は吊るすのが多数派のようだが、まぁヨシとしよう。


さて、何年か前に、この揺籃づくりの作業現場を観ることができた。
5月3日、ゴールデンウイークの最中のことであった。

この日、毎年たくさんの揺籃があって以前から眼をつけていたエゴノキを観に行くと…
d0163696_13202916.jpg
エゴツルクビオトシブミが、新葉に切れ込みを入れている。
このまま揺籃づくりを追いかけてみよう。
ちなみに、このとき11時35分。
デジタルカメラは撮影時刻が記録されるので便利だ。

d0163696_12511798.jpgd0163696_1251368.jpg
主脈を少しだけかじって、しんなりさせる作戦。
d0163696_13222266.jpg
そして、おもむろに先端に移動して、何やらおまじない(?)
d0163696_13235574.jpg
およそ5分間の儀式を終えて、次は二つ折りにする作業。
小さな体のわりに力があるようだが、いかんせん葉っぱが大きすぎる。
6本の脚に渾身の力を込めて、グイグイと挟みつけながら移動する。d0163696_125297.jpgd0163696_12522995.jpg
およそ10分間、根気よくこの動作を続けながら主脈沿いを往復。
d0163696_1326625.jpg
下準備を済ませ、やっと巻きはじめる。
このとき11時58分。作業開始後23分だ。

d0163696_12525249.jpgd0163696_1253713.jpg
巻きはじめるとけっこう速い。産卵はどのタイミングなのだろうと見ていると…

(以下、その2へ続く。 ⇒  この記事の下に続きます)

2013年4月19日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2013-04-19 13:31 | 昆虫など | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル