自然観察大学ブログ

赤い雑草の正体

2月1日に掲載した謎の赤い雑草を継続して観ているのだが、その正体がわかったので報告しておきたい。

※ 前回の報告は ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/17736719/

まずは2月下旬の観察から…
d0163696_18274260.jpg
これを観ると、株になっているのではなく、たくさんの芽生え(実生)の集まりであることがわかる。

別のを観よう。ここではあちこちに塊があった。
d0163696_18281355.jpg
画面左は倒伏した前年のメマツヨイグサ。
よく観ると、上のほうに怪しい芽生えがある。

もっとよく観よう…
d0163696_18284013.jpg
芽生えは、果実の裂け目から顔を出している。

なるほど。これはメマツヨイグサの芽生えだ!

本来なら、種子は風で散布されるのだろうが、その前に倒伏してまったので、仕方なしに果実(朔果)の中で発芽したもののようだ。さぞかし無念だっただろう。
そしてこの状態から、いくつの個体が無事に成長できるのだろうか。前途多難ではある。


およそ一箇月後の3月半ば過ぎに、また観に行った。
d0163696_18291194.jpg
少し大きくなって、葉には緑の部分が出てきたが、あまり変わってない感じ。

正体を知ってからは、倒伏したメマツヨイグサを探すと、面白いように見つかる。
おあつらえのように、いろいろな成長段階が観られるのがあった。
d0163696_1829352.jpg
倒伏した茎に沿ってスプラウトがあり、そして大小のロゼット。
大きなロゼットは、別の種子から発芽したものかもしれない。
メマツヨイグサの発芽は一斉に出るのではなく、ばらつきがあるとされているから、大きいものは前年の早い時期に発芽したのだろう。

それにしても…
ふつうの植物ならば、果実の中の、こんな状態の種子は発芽しないだろう。
さすが、帰化雑草、メマツヨイグサである。彼らの繁栄の源は、この繁殖力にあるようだ。
彼らにしてみれば、前途には熾烈な生存競争が待っているはずだが…

2013年3月29日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2013-03-29 18:33 | 植物 | Comments(0)

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