自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-15 ヨコヅナサシガメ

大きなアカメガシワの、樹幹の凹みにヨコヅナサシガメがいた。(10月はじめ)
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雨風の当たらないところに集まってじっとしている。
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暖かい日には散開してハンティング行動に移るようだ。
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大物を捕らえたヨコヅナサシガメ。
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口針だけで、自分の体の何倍もある蛾を宙づりにして、吸収し続けている。

ヨコヅナサシガメは、ここ数年私の身近ですごい勢いで増えている。
もとは暖地性の外来昆虫で、関東地方では1990年代に発見されたらしい。
数年前にはネット販売で 〝日本最大のサシガメ、ヨコヅナサシガメを5頭セットで1,500円〟 などというのも見たことがある。今では信じられないくらいどこにでもいるのだが…


だいぶ寒くなった11月はじめ、同じ場所の集団を観た。前回の1か月後である。
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数が減って、寄り添うように密集した隊形。
すっぽりとイラガのまゆの殻に納まったのもいる。
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少し暖かくなると活動開始だ。左のヨコヅナサシガメはお食事中。
クモの眼の列ようなものが確認できるが、カラカラになってよくわからない。(クリックで写真が拡大します)
右のはイラガ(たぶんヒロヘリアオイラガ)のまゆ殻が気になるようすだ。

明石・神戸の虫 ときどきプランクトン』 で、獲物を捕らえる直前のようすが紹介されている。
⇒ http://mushi-akashi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-a1ca.html 

残念ながら捕獲のシーンに遭遇したことはないのだが、おそらく、動いているかどうか分からないほどゆっくりと忍び寄って、襲いかかるときは以外に素早いのではないかと思う。
ぜひ一度、その瞬間を見てみたいものだ。

そのほか、ネットで次のようなことがわかった。
・幼虫が集団で越冬。
・翌年の初夏の頃に羽化、産卵する。
・孵化は夏。
・年一世代。
・若齢幼虫期には共食いが多いようだが、成長すると共食いは減る。
・手で捕まえると人を刺すこともあって、けっこう痛いらしい。
卵塊はカメムシらしくないもののようだが、来年はぜひ実物を観察したいものだ。

ついでに、去年撮った成虫の写真も見ていただこう。
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ヨコヅナサシガメは横綱刺亀で、腹部の縁のダンダラ模様を横綱の化粧回しに見立てた命名らしい。
迫力があって風格もある。横綱とはうまい名をつけたものだ。
参考:サシガメとアカホシテントウ ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/13640887/ 

余談ですが…

日本原色カメムシ図鑑 第3巻』 (全農教、石川忠・高井幹夫・安永智秀 編) がまもなく発売となるらしい。
次回ご報告させていただく予定。

2012年11月15日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-11-15 20:00 | 昆虫など | Comments(0)

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