自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-11 キンエノコロの花を観た

ちょっと前に草刈りされたキンエノコロが、再生していた。(10月8日)
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痛々しく切断された葉の間に、早くも穂をつけている。
成長点が株元近くの低い位置にあるからだろう、イネ科雑草は草刈りに強い。
いま話題のiPS細胞のご本家のようなものか?
ところで、上の写真中央の穂の先端部に注目いただきたい。
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可憐なキンエノコロの開花だ。
新鮮な淡い黄褐色の葯を観るのははじめて。雌しべの柱頭も色鮮やかで、整った羽毛状が確認できる。
時間は早朝の7時前。〝早起きは三文の得〟を実感した瞬間である。

前回の報告で 「エノコログサは6:30-7:00ころが開花のピーク」 という情報を 〝ナナフシななちゃん〟 からコメントいただいたのだが、キンエノコロもまさにそのとおりだったのだ。
ありがとうございました。
 ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/16921550/

ほかのキンエノコロも観てみよう。
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開花の順序は決まっていないらしく、穂の付け根から先端まで気まぐれに咲くようだ。


エノコログサも再生していた。
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エノコログサはキンエノコロに比べるとすこし地味。
花粉は飛んでしまったようだが、葯はキンエノコロに似た淡い黄褐色で、雌しべの柱頭(羽毛状の部分)は白だ。ナなちゃんのご要望に応えることができたようだ。
画面下方の葯は、早くも褐色になっている。エノコログサはキンエノコロよりもさらに早起きらしい。間に合ってヨカッタ。

こまかいことを言うと、上の写真は苞えいが短くて少しお腹が出ているからアキノエノコログサのようだが、刺毛がやわらかくエノコログサ的でもある。どなたか写真でおわかりでしたらご教示いただきたい。

田んぼのイネの花は朝に咲くといわれているが、イネ科雑草はそれよりも早起きのようだ。
この日は、ほかにもイネ科雑草の花が観察できたので、次回紹介させていただく。
ナナフシななちゃんのおかげでよいものが観られました。(感謝)

余談ですが…

今回は 〝ナナフシななちゃん〟 と〝イネ科雑草の再生能力〟のおかげで、花が観察できたが、ナナフシの仲間は失くした脚を脱皮の都度に再生することが知られている。
(少し前の そらさんのブログ にあった)
妙な因縁を感じるとともに、自然の、生物の力にあらためて感心させられるのであった。
かれらはiPS細胞に沸きかえる人間たちをどう見ているのだろう。

次回は他のイネ科雑草の花を報告させていただく。

2012年10月12日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-12 21:07 | 植物 | Comments(0)

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