自然観察大学ブログ

江戸川べりの観察-9 キンエノコロのカメムシ

前回紹介したキンエノコロだが、その後広範囲で草刈りが実施されて、わずかに残った雑草に、カメムシやバッタが群がっていた。
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刺毛の間を縫って吸汁するのはコバネヒョウタンナガカメムシ。
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ほかの個体もみな似たようなポーズ。キンエノコロの刺毛をものともせずに、しっかりと吸っている。
翅が小さくて尻が出ているから〝小翅〟で、胸部が丸く膨らんでいるから〝瓢箪〟ということらしい。

イネ科植物の乳熟期の果実は彼らにとって格好の栄養源らしく、農業場面では稲の斑点米の原因となるカメムシが大きな問題となっている。

こちらはヒゲナガカメムシ。
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黄金色の空間での食事は、太閤秀吉の茶室もかくやと思わせる至福の気分?
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ヒゲナガカメムシは太い前脚が特徴で、この太腿はじゃまな刺毛をかき分けて抑えつけるためのものなのだろうか…

すぐそばのシマスズメノヒエで、さらに触角の長い雄を発見。
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触角で探るようなしぐさで、ふだんはアンテナとして使っているらしい。
キンエノコロの穂では、刺毛と同じ確度に立てていたのだが、うまく適応するものだ。


余談ですが…

「日本原色カメムシ図鑑」のNo.172に掲載されているナガカメムシ科ヒゲナガカメムシで間違いないと思ったのだが…
しかしである。まもなく発刊(10月末の予定)される「日本原色カメムシ図鑑 第3巻」では、 〝ヒゲナガカメムシ科〟 となっているではないか! 新しく独立した科になったということか!!
(インサイダー情報)
しかもヒゲナガカメムシ科の中には類似種が何種もある。これはもう素人にはわかりません。

しかも前述のコバネヒョウタンナガカメムシは 〝ヒョウタンナガカメムシ科〟 とされている。
むむむっ。

第1巻ではどちらもナガカメムシ科だったのに、そこからヒゲナガカメムシ科ヒョウタンナガカメムシ科が分かれたようだ。
まだ詳しく見たわけではないが、これ以外にも大規模に科の見直しがなされているのかもしれない。

2012年10月5日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-10-05 18:46 | 昆虫など | Comments(0)

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