自然観察大学ブログ

シャチホコガ –でんぎょキング-

8月の半ば、シャチホコガの幼虫を観た。
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遠目には引っかかった枯葉か何かのようだが、なめてもらっては困る。
イモムシハンドブック」の中で、〝私が見たい虫ベスト10〟 に入っている虫なのだから、だまされるはずはない。
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近くに寄ってみると、予想以上に緻密でよくできたつくりだ。
イモムシにしては考えられないほど長い脚、背面に並ぶとげ、へら状に広がる腹部末節と、もとは尾脚だったと思われる突起。
腹脚でしっかりと枝につかまっているが、足場はちゃんと糸を張りめぐらして安定させている。

それにしてもシャチホコガはどうしてこんな姿なんだろう。
長い脚(中脚と後脚)はわざわざ行儀よく折りたたんでいる。
枯葉に擬態するなら、ここまで凝らなくてもいいと思うのだが…

頭部にご注目いただきたい。
よく観ると、後頭部が突き出ているのがわかる。
これはまるで映画で見たエイリアンではないか!
丸く突き出したものは、やはり筋肉袋なのだろうか?
※ 参考『イモムシの眼は筋肉袋』⇒ http://sizenkan.exblog.jp/12032640/

せっかく擬態している(?)ところを申し訳ないが、ちょっと突っついてみると…
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面倒くさそうに歩き出すのだが、すぐに所定のシャチホコポーズに戻ってしまう。
「イモムシハンドブック」に記されたような脚をふるわせる仕草は、今回は観察できなかった。

それにしても、シャチホコポーズも異形だが、歩く姿はもっとすごい。

余談ですが…

最後の写真では、後頭部の突き出ているのがよくわかる。
こどものころ、私の田舎(茨城県南部)では後頭部が突き出たのを〝でんぎょ〟と言っていた。
シャチホコガの幼虫はエイリアンと双璧の〝でんぎょキング〟 である。

〝でんぎょ〟が一般に通用するのか、気になって複数の辞書やネットを調べてみたが、どこにも記載がない。
自分も〝でんぎょ〟と言っていたという同志、あるいはお心当たりの方は、ぜひご一報いただきたい。

2012年9月11日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-09-11 06:53 | 昆虫など | Comments(0)

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