自然観察大学ブログ

キバチの産卵

<2015年6月15日追記> 文末に訂正があります。

遠目には
アシナガバチかと思ったが…

d0163696_1904796.jpg
近寄ると雰囲気が違う。
どうやら産卵中のようだ。
樹幹に産卵するということは、キバチの仲間か?
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スズメバチ類に似た紋様だが、腰のくびれのない、キバチだ。
キマダラヒラアシキバチではないかと思う。(文末に訂正あり)
(キバチやハバチは腰のくびれがないので広腰亜目、ふつうのくびれたハチは細腰亜目という)

同じ樹幹の少し離れたところに、別の個体がやはり産卵していた。
d0163696_1921436.jpg
これもキマダラヒラアシキバチだと思う。(文末に訂正あり)

このカエデは前々回のツノアオカメムシを観たカエデのすぐそばで、こちらは枯れかかっている樹だった。
健康な樹は樹脂が豊富で幼虫の障害になると聞いたことがある。そんな理由で衰弱したカエデが好まれるのだろう。
d0163696_1924371.jpg
産卵管は幹に突き立った黒い管で、後方に伸びるのは鞘(さや)だろう。

この産卵管が針へ進化し、その針を自在に動かすために腰がくびれ、細腰亜目の狩蜂や寄生蜂などになったと考えられている。
その意味で、キバチやハバチはハチの中では原始的なグループということだ。
そういえば、顔つきからも牧歌的な原始の生き物を感じさせる。
d0163696_191478.jpg
暢気そうな表情で、たぶん穏やかな性格なのだろう。
(と思うのだがいかがだろうか…)

余談ですが…
田仲義弘先生(自然観察大学講師)の 『狩蜂生態図鑑』 が全農教からまもなく(8月末ころ?)刊行される。
全編が圧倒的な写真であることは、言うまでもない。
みんなで期待しましょう!

……………………………………………………………………………………
<2015年6月15日追記:訂正> 

キマダラヒラアシキバチ ⇒ ナカネヒラアシキバチ
本稿の写真は「昆虫博士入門」に掲載したのだが、謹呈させていただいた本書を見て、ご指摘いただいたものだ。両種は見分けにくいが発生時期が異なるほか、翅の紋様も異なるそうだ。
本のほうは正誤表で訂正させていただいたが、本稿での訂正はうっかり忘れていて今ごろになってしまった。
ご指摘いただいたSさん、ありがとうございました。
……………………………………………………………………………………

2012年8月1日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-08-01 19:22 | 昆虫など | Comments(0)

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