自然観察大学ブログ

雑草の春-4 新緑

春は緑が美しい。
冬枯れの野原を緑に変える雑草に、とりわけ春を感じる。
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スズメノカタビラ。

スズメノカタビラはほぼ一年中見られる。真夏以外はいつも開花~結実するイメージがある。
最近ではよく似たツルスズメノカタビラというのが増えているが、これは穂が赤っぽいので、本来のスズメノカタビラだと思う。雑草らしい雑草だ。

※ よろしければご覧ください:
晩秋の雑草観察』 http://sizenkan.exblog.jp/12360830/

苗床のようなきれいな緑。
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いっせいに芽生えたオオブタクサがひしめく。

すぐ近くには、また違った雑草の芽生えがあった。
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カナムグラだ。

どちらも一か所に集中して芽生えているのはなぜだろう。
そういえばオオブタクサとカナムグラの種子は、その場で自然に落下するような感じだ。
この芽生えが成長した時のことを想像すると少し恐ろしくもなるが、この中の何本が成植物になれるのか…
彼らなりに生き残りをかけた厳しい競争があるのだろう。


雑草はそんなに強くない

ところで、「雑草はどこにでも生える」 と考えている人が多いが、そんなことはない。
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画面右側は日当たりの好い南向き斜面、左側は日陰がちな北向き。
スズメノカタビラは日当たりの好い環境を好むことがはっきり観察できる。
ネギ畑で土寄せ後に素早く成長し、たくさんの果実をつける。

それぞれの雑草に好ましい環境というのがあって、それは草刈りや踏みつけ、耕起・攪乱・除草などの人の手が入る環境だ。
雑草の生えるのをそのまま放置しておくと植生が変わって行くことが、「校庭の雑草」(岩瀬・川名・飯島、全農教)のp157 “群落は動く” という項に詳しく解説されている。

人の手が入るような環境でなければ生きていけない雑草は “ひ弱な箱入り娘” といえる。

2012年5月3日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-05-03 20:34 | 植物 | Comments(0)

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