自然観察大学ブログ

親愛なる、そのへんの植物-2 「ヒメウズ」

4月に入って見かけたものに 「ヒメウズ」 があります。道端は道端でも、休耕田などよりは、土手や公園脇など、日当たりや水はけがよい環境に多い印象です。私が見かけたのは、祠がある場所でした。
すらっと華奢な姿には、品があるように感じます。
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小さな花ですが、よく見ると作り込まれた造形美が… 

うっすらとピンクがかった花の中には、黄色い膜のようなものが見られます。花弁の中に膜?
数えてみたら5枚あります。
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調べてみると、実は、この膜こそが花弁でした。そして、花弁だと思っていたものは萼片(がくへん)だったのです。
種によっては、花弁が必ずしも「花弁らしい」わけではありません。ヒメウズの場合は、萼片を花弁のように目立たせることで、虫へのアピールをしているのかもしれません。

ヒメウズは、花の造りがオダマキと同じだそうで、オダマキ属に含めて扱われることも多いとか。オダマキの花弁には距(きょ)があって、萼片の隙間から外へ突きだしているのが特徴です。ヒメウズの距は未発達ですが、目をこらして見てみると、おしりに確かに小さな「つぶ」が見られます。
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こんな小さな花であっても、完成された美しさがあります。長い進化の賜物でしょうか。「どうしてこんなかたちに?」と考えるだけでも、楽しいものです。
ふと目を向けると、身近なところにも素敵な植物がいっぱいです。

2012年4月10日、自然観察大学 植物生態学部 S子
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by sizenkansatu | 2012-04-10 12:23 | 植物 | Comments(1)
Commented by sizenkansatu at 2012-04-10 12:31
S子さん。投稿ありがとうございます。

ヒメウズは、ちょうど先週土曜日の観察会で見られました。皇居周りの道路沿いの雑草観察会でした。

ヒメウズ は 姫鳥頭 で、同じキンポウゲ科のトリカブト(いま話題!)が名前の由来なんでしょうね…

それにしても、これが 距 とは驚きです。

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