自然観察大学ブログ

謎のサイン

秩父の霊場。とある場所の壁面に不思議なサインが印されていた。
d0163696_2044371.jpg
場所が場所だけに、何か霊的なものを連想させる。

もったいぶらずにネタを明かそう。
上の写真の一部分を拡大してみる。
d0163696_205943.jpg
カタツムリのかじった跡だ。
壁の表面のコケを食べていたらしい。
首を左右に動かしながら届く範囲を舐め、わずかずつ前進するとこのような食痕になるらしい。
このような食痕は樹幹など植物上でも観察できる。
見かけはおとなしそうだが、カタツムリの口器は意外なパワーがありそう。いずれ機会があったら拡大して観てみたいものだ。

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上の話で、M川先生ご本人の手記が公開されました。次でご覧いただけます。
http://www.spacelan.ne.jp:80/~rob.roy/hibi-r.html
2012.3.24追記
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M川先生のお気に入りのカタツムリも紹介させていただく。
d0163696_2072682.jpg
宝石の翡翠(ひすい)のような美しいカタツムリ。
南西諸島に生息するアオミオカタニシ(青身陸田螺)という。「青身」の名のとおり、翡翠色なのは身(肉)であって、殻ではない。乳白色の貝殻を透過して、肉の色が見えている。これは非常に老成した個体で(殻口が大きく広がっています!)殻が厚いため、翡翠色がややくすんでいる。幼貝は殻が薄いので、もっと翡翠色が鮮やかなんですと!
(微妙な色なので、画面で表現できているかどうか気になります)

ちなみに、カイガラの下に見えるベッコウ色の板は蓋。しかもこのカタツムリの眼はツノの付け根にある。
このオカタニシの仲間や前回のキセルガイの仲間は、厳密に言うとカタツムリの仲間ではないという方もおられるかもしれないが、まぁ、細かいことは良しとしましょう。カタツムリは概念的なもので、分類学上の定義はないそうだから…

熱帯地方などには、トロピカルカラーの派手なカタツムリもいるらしい。雨季ともなるとカタツムリファンには天国のような環境なのだろう。

御礼とお願い
今回紹介した写真は、カタツムリがご専門のM川先生にご提供いただいたものです。
貴重な写真とたのしい話をありがとうございました。
M川先生! いずれ、カタツムリの口器の写真もお待ちしています。

2012年1月11日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2012-01-11 20:12 | 昆虫など | Comments(1)
Commented by 石川県:シエルの父 at 2012-01-17 18:46 x
ムムッ 霊場の一枚目の写真、
画面左がわに「南」と書いてあるような・・・

「南無」の書きかけ?  だったりして!

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