自然観察大学ブログ

つる植物の話-6

カナムグラの続き

以前、『つる植物の話-3』 http://sizenkan.exblog.jp/14599053/ で9月中旬のカナムグラを紹介させていただいたが、その後10月にも観察を継続したので雌花と果実を報告する。

前回は多数の雄花に比べて雌花が極端に少なかったのだが、10月はじめには雌花も十分に発達していた。
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雄花が先熟し、雌花は時間差をつけて後から熟すのだろうか。

しかし雄花もまだ盛りで、ミツバチが数多く訪花していた。
カナムグラは風媒で受粉すると思っていたのだが…
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大きな花粉団子は、色から判断して確かにカナムグラの花粉のようだ。
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落下しそうになるが、片足の爪をひっかけて、アクロバチックな態勢でこらえている。

カナムグラの花はふらふらと不安定で、ミツバチにとって花粉採取は難しそうだ。

雌花を訪花するミツバチは見当たらないので、やはり受粉に貢献しているとは思えない。
上の写真を見直すと、ミツバチがゆすったために花粉が飛んでいる。やはり風媒か…

10月には、果実も目立ってくる。
d0163696_23145816.jpg
カナムグラの果実は折り重なるように付く。
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紅く色づいたものもある。なかなか上品な美しさ。
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下から覗き込むと、ほとんどは抜け殻だったが、一つだけ種子が残っていた。

余談ですが…
カナムグラの果実は同じクワ科のつる草であるホップに似ている。
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ホップは関東近県で目にすることはないが、東北や北海道では普通に栽培されている。(写真提供:全国農村教育協会)
ちなみに、カナムグラもホップもクワ科の同じカラハナソウ属(Humulus属)の仲間とされているが、最近はクワ科でなくアサ科とする説もある。植物分類学もいろいろあるようだ。

2011年11月1日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-11-01 23:22 | 植物と虫 | Comments(0)

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