自然観察大学ブログ

つる植物の話-2

ガガイモ

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植え込みをガガイモが覆っていた。
名前とたくましい姿はいかにも外来雑草的だが、れっきとした在来種だそうである。古くは種子の綿毛を朱肉に利用されるなど、古来より日本人のくらしにはかかわりの深い植物だったらしい。

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ガガイモの花。個性的で逞しく、なかなか美しい。

ガガイモの花については、次を見ると詳細な観察報告がある。
『花*花・flora』 http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/gagaimo.htm
植物愛好家の方は、お時間のある時にゆっくりご覧いただきたい。

余談ですが…
サッカーで世界一になった “なでしこジャパン” にならって、男子代表のネーミングを “ががいもジャパン” としてはいかがだろう。
● 素早い成長で他を覆いつくす攻撃力
● べとつく汁による守備力
● しなやかなつるで、支え合って伸びる結束力
● 外来雑草にも負けない逞しさ
ガガイモは神代にはカガミと呼ばれていたらしく、神話で天之蘿摩船(あまのかがみのふね)として果実を利用するシーンがあるらしい。神話つながりということで、八咫烏(やたがらす)との相性も良い。
そもそも、ザックジャパンとかトルシエジャパンといったネーミングはいかがなものか。監督の所有するチームであるかのような名称ではないか。
なでしこに続け! ががいもジャパン!

無敵のガガイモに敵がいた
つるの先端部にアブラムシが付いていた。
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キョウチクトウアブラムシだ。
逃れようと伸びるガガイモと、負けじと先へ回り込むアブラムシ。静かなチェイスが繰り広げられている。
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なかなかきれいなアブラムシだ。
名前の通り有毒植物で知られるキョウチクトウに着くのだが、どうして平気なのだろう?
アブラムシには毒は蓄積されないのだろうか?

2011年9月15日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-09-15 12:51 | 植物と虫 | Comments(5)
Commented by ミルフイユ at 2011-09-16 09:27 x
ガガイモは名前は聞いたことがありますが、実は見たことがありません、多分。なので、ちょっと検索してみたら、キョウチクトウの近縁種とありました。トウワタやフウセントウワタ、サクラランなども。そういえば、ガガイモの写真を見るとサクラランには近い雰囲気がありますね。実家のフウセントウワタにキョウチクトウアブラムシが付いていたけど、近縁種だったのか、どうりで!

キョウチクトウは、千葉市の花なので沢山植わっていて身近だったのですが、毒はかなり強力だとか。オレアンドリンとかいう強心配糖体なんだそうです。
ナナホシテントウはキョウチクトウアブラムシを食べると中毒で死ぬそうですが、耐性あるテントウムシもいるそうです。虫って強いですよね~。
キョウチクトウに付くスズメガもいるそうだけど、千葉では見なかったなあ。
Commented by sizenkansatu at 2011-09-16 10:17
いつもありがとうございます。
キョウチクトウの枝を折って弁当を食べた人が中毒死したという話を聞いたことがあります。
キョウチクトウって千葉県の県の花なんですよね。
外見も毒々しいと思うんですが…

ところで、ガガイモには毒があるんでしょうか?
Commented by ミルフイユ at 2011-09-17 01:48 x
検索してみましたら、Wikiやこちらのページhttp://suwasaki.blog62.fc2.com/blog-entry-1007.html
によると、ガガイモの若芽や地下茎、実の鞘は多食しなければ大丈夫なくらいの量の毒が含まれているらしいです。種は少し多いみたいですね。

また、調べていたら、マダラチョウの仲間の幼虫は、ガガイモ科の植物を食べて毒を体にためて、鳥に食べられないようにするとありました。すごいなー。キョウチクトウに付く虫もそうですが、どういう原理で耐性を獲得しているんでしょうか?

それから、千葉県の花は菜の花で、キョウチクトウは千葉市の花です。キョウチクトウが市町村の花・木になっているのは、千葉市の他に御宿町、尼崎市、広島市、鹿児島市があるそうです。
キョウチクトウも千葉では昔ながらの2色でしたが、最近他の色も見かけるようになりましたね。
Commented by つくば市けんぞう at 2011-09-20 11:14 x
この虫の解毒機構については分かりませんが、モモアカアブラムシなどタバコを加害するアブラムシは体内からニコチンが検出されません。解毒機構面からの追求ではわからなかったようですが、アブラムシ類の一般的習性として、篩管から吸汁していることが原因だったようです。根で合成されたニコチンは導管を通って運ばれますが、篩管は通りません。

こうしてアブラムシ類は導管を通る糖分などを栄養とし、物理的にニコチンを回避しているそうです。篩管には多くの昆虫が必要としているデンプンもありませんが、アブラムシ類はもともとデンプンが不要で、唾液に中にもその消化酵素のアミラーゼを持っていません。

もっとも、ほかの害虫では事情が異なります。食葉性のタバコガなどヤガ類の幼虫の多くは栄養分だけを素早く吸収し、ニコチンは神経に作用する前に体外に排出するというきわどい “綱渡り” をしていますし、欧米でバイテクに多用されているタバコスズメガの幼虫などはニコチンを短時間で無毒な物質に変える代謝機能を持っています。
Commented by sizenkansatu at 2011-09-20 12:38
ミルフイユさん、けんぞうさん、コメントありがとうございます。

ニコチンは硫酸ニコチンの時代から、今をときめくネオニコチノイドまで、殺虫剤の代表的存在なのに、タバコを食べる昆虫がいるという理由がわかりました。

確かに写真で見られるアリは甘露を受け取っているでしょうし、いろいろなケースがあって、単純ではないことがわかりました。

樟脳が採れるクスノキを食べる虫がいるのも不思議でしたが、そんな解毒の特技があるんでしょうね。
事務所の前のクスノキにはアオスジアゲハがよく付くんですが、ほとんどは寄生蜂やアシナガバチの餌食になってしまうようです。二階の窓から見るアシナガバチは、ゆっくりホバリングしながら葉裏までくまなく獲物を探しています。アオスジアゲハの気持ちになるとかなり怖い心境です。

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