自然観察大学ブログ

レンゲの話を聞いて思ったこと

ミルフイユさんの “レンゲは咲きはじめに鍬き込む” というコメントにはちょっとびっくりした。
農業の非情な面は解っているつもりだったのだが、あらためて現実を見せられた気がした。農業は産業なのだ。
ミルフイユさんありがとうございました。
※ ミルフイユさんのコメントはこちらから ⇒ http://sizenkan.exblog.jp/13572321/

● ミツバチのこと
レンゲが開花前に鍬き込まれてしまうと、ミツバチが困り、養蜂家が困る。
d0163696_1257952.jpg
これは2年前に撮ったセイヨウミツバチ。田毎の月で知られる長野県の棚田に咲くレンゲだ。やっぱりミツバチとレンゲはよく合う。
ちょうどこのころ、セイヨウミツバチの大量死がニュースになっていた。
このときは数時間レンゲ畑にいたのだが、ミツバチが少ないと感じたのは偶然だろうか?
受粉昆虫がいなくなるというので、当時は農業生産や生態系への影響が危惧された。確かにセイヨウミツバチが激減するとたいへんなことになるのだろう。何とか食い止めたい。
(大量死の原因は諸説あって、いまだに明確な結論はないらしい)

この話のウラオモテを考えてみよう。
日本人は、セイヨウミツバチを導入し、在来のニホンミツバチを追いやった過去がある。いまさらセイヨウミツバチが減ったことで環境への影響云々を言うのは、ワガママが過ぎるのではないだろうか。
念のために言うが、セイヨウミツバチを敵視するつもりはないし、養蜂も魅力的な仕事と思う。
人間の都合で移住させられたセイヨウミツバチや、それによって生活を圧迫された日本ミツバチの立場で考えてみよう、ということである。
なお、大量死はセイヨウミツバチに限られ、ニホンミツバチは元気らしい。昨年11月にミツバチを観たときには、明らかににニホンミツバチの方が多かった。
※ セイタカアワダチソウの訪花昆虫(2) http://sizenkan.exblog.jp/12277727/

今回はウラとオモテを思いつくままに書かせていただく。

● 雑草のウラオモテ
雑草のオオキンケイギクは、かつては荒れ地や法面の緑化に利用されてきたが、それが今では在来種を圧迫する“特定外来生物”だそうだ。
岩瀬学長の言葉を紹介しよう。
<< 本来の植生・分布を無視して安易に植栽することは問題がありますし、外来雑草を除去するなというつもりはありません。でも、雑草には罪はありませんね。>>

● 微生物のウラオモテ
このところのコメントで、顔のカビが話題になっている。
“るいこ”さん“ミルフイユ”さん“りりねこ”さんら3人の令嬢(正体不明です)がコメントを盛り上げてくれているのだが、話が台所用除菌スプレーで顔を拭いたという危険な状態になってきた。
無茶はいけません!
微生物界にも善玉と悪玉があり、それらが拮抗してバランスされている。ヒトの皮膚も状況は同じだそうである。
たとえば細菌に対する抗生物質ペニシリンがアオカビであることはよく知られている。
また農業界では逆に細菌によるカビ(うどんこ病などの植物病原菌)の予防が微生物殺菌剤として広く実用されている。
ややこしいが、細菌と菌(カビ)は全く異なる微生物であり、大腸菌や乳酸菌は細菌(バクテリア)である。
たしかに顔にポウポウとカビが生えたらエライことに違いないが、除菌スプレーは危険。ここは信頼できる医師を頼るしかありません。

※ この話をアップしようとしたら、ミルフイユさんからも同様のコメントをいただきました。そちらもご覧ください。

●自然のウラオモテ
3か月前の東日本大震災では、自然の恐ろしさを見せつけられた。
一方で和みや感動を与えてくれ、観察対象として私たちをたのしませてくれるのも自然だ。
唐沢副学長の言葉を紹介しよう。
<< 自然を制御・管理しようというのはどだい無理なことです。想定をはるかに超えるのが自然ですから… 私たちは自然に対して謙虚になり、学ばせていただくという姿勢を持ちたいものです。>>

今回は文字ばかりですみません。

2011年6月13日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2011-06-13 13:03 | その他 | Comments(11)
Commented by るいこ at 2011-06-13 23:41 x
アゲハの幼虫、鮮やかグリーンのパツパツボディで、かわいいですね!
なーんてコメントしようと思ったら。(植物愛好の方、ごめんなさい;)
顔のカビ話題。発端は、るいこです。
すみませんです;
皮膚科医の「カビの類かどうか検査いたしましょう」のセリフが
つい思い浮かんでしまって。。
皆さん、除菌スプレーは思いとどまりましょう。
納得できる医師を探しましょう。

農学も、生物学も、科学も。
るいこには無縁でしたが、このブログは楽しいです。
雑草や虫の話題って、まわりの友達にできないんですよね。。
害虫もひっくるめて、連鎖の中にいる生物全てが、自然界の凄さかなーって、思ったりして。
農業など、職業として関わっていないから言えるぼんやり発言。
またまた、すみませんです。。

レンゲとミツバチのお写真、きれい♪かわいい♪
Commented by りりねこ at 2011-06-14 14:08 x
あらら、私の思いつき実験で、お騒がせ、みなさんにご心配かけ申し訳ありません<(_ _)>
でも台所用除菌スプレーを顔に散布したりしてないですぅ、除菌アルコール入りお手ふき(同じことかな)で拭きました(一応人間用)。
この方法には何か大きな落とし穴があるに違いない、とは思いつつもアルコール除菌で痒みが抑えられるか実験してみたくなりまして。朝昼晩と試みた結果、初めは、さっぱりして気持ちいい!スースーして痒みも抑えられるような、、。けれど、二日目には皮膚もつっぱりピリピリしてきてかえって痒くなってきた・・・。で、早々にこの実験は終了になりました。そうかあ、いぃ菌もいるんですね。バランスというものが大事ですね。勉強になります。
皮膚科は名医とされるDr二人と大学病院にかかって診断が異なり、どれも十分説明されないように感じてましたが、今回のことで集中して考えてみて、りりねこには、アレルゲン不明のアレルギーもある、顔の皮膚にカビ菌もいる、それを知覚過敏で感覚増幅させてる、っていうことかも?と、推測してみたりしました。昆虫や雑草より、人間のからだは医療の需要もあってわかっていることが多いといっても、まだまだ謎も多いですね!
Commented by りりねこ at 2011-06-14 14:41 x
ところで、れんげにミツバチのきれいな写真が飛び込んできたところで、またまた思いつき、実は次の実験(?)をしてます。はちみつって、皮膚に殺菌効果と保湿効果もあると聞いたことを思い出し(クレオパトラもパックに使っていたとか)。昨日から、はちみつパック。ちょうど、梅酒と梅シロップ漬け込み用のはちみつの大ビンがあり少し流用。
アルコールで乾燥しすぎた皮膚を補修してくれ、なかなかすべすべしていいです。私の痒みに対する効果はまだ不明ですがもう少し様子を見てみよう。みつばちさん、ありがとう!
あ、ほどほどにしますね>ミルフイユさん

セイタカアワダチソウのみつばちの写真も素敵でしたね!
けれど、みつばちにそんな裏話があるとは、知りませんでした。
そういえば、おととしか、ミツバチの原因不明の激減が話題になっていましたね(養蜂との関連話題だったからセイヨウミツバチなんですね)。今はどうなっているのでしょう。
セイヨウミツバチとニホンミツバチの区別を試みながら身近なところでミツバチの姿にも注目してみます。りりねこははちみつが減ると困るわ。
Commented by ミルフイユ at 2011-06-15 00:26 x
レンゲソウの件は、私も聞いてビックリでしたが、米は窒素が多すぎると良くないと聞いていたし、まあ納得しました。

りりねこさん、はちみつパックは良いって聞くけど効きますか。洗顔料や化粧水、クリームに使うときに1~2滴入れるのも良いとか。

るいこさん、色んな人が発言するから面白いと思いますよ。
それに確かに雑草や虫の話が出来る相手はなかなかいないですよね。友人の一人は、私と散歩中にあれこれ説明されるまでは、その辺に生えてるのはまとめて全部只の草でしかなかったと言ってましたし。園芸の花に詳しい人は多いんですけどねえ。
Commented by ミルフイユ at 2011-06-15 00:30 x
養蜂は、こちらでは川沿いでやってるとこがたまにありますね。アカシア(にせ)や桜ねらいかなあ?と思ってますが。他の季節はどうしてるんだろ?

オオキンケイギクは、最近のニュースで特定外来生物だと知ったばかりなのですが、一面に咲いてるのは見たことがなかったので、以外でした。特定外来生物で納得だったのはアレチウリですね。あれは色んな意味で凶悪です。
Commented by るいこ at 2011-06-16 00:20 x
謎の三令嬢でブログ独占。(るいこは令嬢では・・×)
やはり!ミルフイユさんは博学でいらっしゃる♪
何か、HPをお待ちでしょうか?
ちょっと困った時の作物の事例@農作 植物編・昆虫編
・・とかなんとか。
Q&Aとか。あれば、るいこは毎日ガン見しちゃいますー。(農作してないけど・・)

りりねこさん、実験は安全に留意して行って下さいね!人体実験ですよー。

外来種は、頑強だというイメージですが、とりわけ日本の隅々まで進出しているセイタカアワダチソウ。
人工的に操作できないのが自然なのでしょうが、ヤツらが開花すると。
るいこの目は結膜炎をおこし、目やにドロドロ状態になります。。

植物も虫も動物も。
身近で共存していくべきだと思いますが、アレルギー症状を起こすのは、何故??
母乳で育たなかった子は、アトピーやらのアレルギー体質になりやすいと。
昔、誰かに聞かされました。真偽の程は??
ちなみに、るいこは殆どミルクで成長したようです。
免疫力に関係してるのでしょーか??


Commented by ミルフイユ at 2011-06-19 23:49 x
るいこさん、私なんかこのブログを見ていてもまだまだ知らないことだらけですよ。
そして、残念ながら、外仕事で疲れちゃってることが多いので、PCを開けても、あちこち見て、少しメールしたりこうやって書き込むだけで手一杯で、自分でページを作る余裕はないですねえ。外で面白いモノを見て後で写真撮ろう!と思っても作業してる間に忘れてたりしますし・・・。そういえば、先日初めてジャガイモの実を見て久々に写真撮ったなあ。北海道では良くなるそうなのですが。

母乳の免疫は6ヶ月しか持たないそうです。アレルギーはどちらかというと余計な物質を取り込みすぎなんじゃないかと思うのですが。花粉だけより排気ガスと一緒に取り込むと花粉症が出やすいと言いますし。
Commented by ミルフイユ at 2011-06-20 00:03 x
ミツバチといえば、昨年大粒の梅(白加賀とか)が義父が「今までで初めてというか一番」というくらい沢山なったのですが、数がなるかどうかは受粉の時季に蜂がくるかどうかなんだそうです。

そして、今年は全ての品種で豊作です!確かに花の時期に沢山蜂が来ていて、今年は大丈夫そうだなあ・・とは思ったのですが、なり過ぎかも。昨日今日は織姫という中粒の品種を収穫したのですが、昨年1tほどだったのが、今年は3tも穫れました~。つ、疲れました。

ミツバチが減っているってどこの話だ?という感じです。
西洋ミツバチかニホンミツバチかまでは見なかったです。来年も来てくれるようなら気をつけてみますね。

あ、上の方のコメントで誤字です。以外→意外です。
Commented by りりねこ at 2011-06-20 15:21 x
はちみつパック、継続中です。みつばちさんのはちみつを集める努力を思うと恐縮してしまいますが、おハダのきめが整ってすべすべする感じで、ミルフィユさん、るいこさん、事務局Oさんにも、オススメ~。でもこれも皮膚を刺激することなのでやりすぎは禁物のようで、ミルフィユさんの、ほどほどに、のアドバイスは的確ですう。人体実験、るいこさん、そうですね、りりねこはときどき好奇心が抑えられずで。このことにかぎらず「安全に」気をつけます。ありがとうございます。
アレルギーはほんとにいろいろ謎です。私も検査でひっかかるのは、杉だけなんですが。でもミルフィユさんが書かれているように、化学物質との関係もあるみたいで、私も東京に引っ越してから悪化したのも確か。Drもその関連の可能性は指摘してました。
ミルフィユさんのブログがあったら、りりねこも読んでみたいな!農業をするかたで、昆虫や雑草にも愛情の視線をむけて詳しいかたは少ない気がするし、まえにタツナミソウのところで、根っこの引き抜く感覚で雑草がわかると書いていらして、地に足着いた細やかな感覚に、すご~い!と感心してました。そして醸造学がご専門なんてすてき。ジャガイモの「実」も見てみたーい。
Commented by りりねこ at 2011-06-20 15:44 x
ブログの内容とはなれちゃいますが、梅の話に反応。
ミルフイユさん、今年は大豊作なのですか?去年の3倍、今までで一番の収穫ってすごいですねー(私もなんだかうれしい♪)。
私も毎年、梅酒や梅シロップをつけていますが、今年は梅が割高な印象です。1~2割。今年は不作かと思ってました。たまたま買ったころが高かったのかなあ。
去年は初めて、梅肉エキスも煮てみました。すごく大変で、今年はパス(あれは一生に一度かも)。梅干も、おととし失敗したので、パス。今年は夏バテ対策に、梅シロップを多めに漬け込みました。
梅雨の一時、梅の実を広げるときの、部屋中にひろがる香りがさわやかで大好きです。3トンもあったらどんなでしょう。
梅の実のなりはみつばちの仕事によるんですねー。知りませんでした。みつばち、戻ってきたのでしょうか?今年ははちみつもたくさんとれるのかなあ。
Commented by ミルフイユ at 2011-06-24 09:17 x
梅の話になっちゃってスミマセンが、確かに豊作っぽいです。
小梅は問屋さんから「今年は豊作なので安いよ」って言われたそうですし、織姫は3倍だったし。
ただ、大粒の梅はなりすぎて粒が小さめになっているうえに、22日があまりに暑かったので日焼けして傷んできてます。

うちは梅の産地では一番収穫が遅い方なのですが、今年は春が寒かったからか遅れていて、まだ梅酒用の大粒の梅はこれからもぐところなので、安いのは今頃かもしれませんね。

3tは20kgコンテナで150箱です。
1日目に2t弱、2日目に1t強もいだのですが、1日目はコンテナが足りなくなるところでした。
選果場の端に積み上がっていると、もう壁みたいです。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新の記事

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル