自然観察大学ブログ

通勤で観た虫

アゲハの幼虫
6月はじめのある日。
朝の通勤途上でアゲハの幼虫を見つけた。植物はカラスザンショウらしい。
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丸々と健康的な姿。就寝中なのか、じっとして動かない。
速足で通り過ぎる人々を横目に、のんびりと朝寝しているようだ。
一見して派手な紋様だが、葉の繁ったところでは、意外に目立たない。

そばに小さな幼虫もいた。
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小さい幼虫は鳥の糞に擬態しているのだが、5㎝以上に成長して、まさか巨大な鳥の糞のふり、というわけにもいかないのだろう。成長するとがらりと模様替えだ。
こう見えて、きっとアゲハたちも敵が多いのだ。

イチョウにつく虫
街路樹のイチョウのようすがおかしい。
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交通の邪魔にならないよう徹底的に剪定されたイチョウは盛んにひこばえを出すが、そのひこばえの先端が食われているのだ。
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葉裏を見ると犯人がいた。
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もう少し大きくなった幼虫がこれ、ヨトウガの幼虫。
体色は緑から褐色、黒色とさまざまな色がある。
俗称でヨトウムシと言われ、キャベツやハクサイをはじめ多くの農作物(のうさくもつ)を食べる害虫として農家のカタキとなっている。大形で大食いなのだ。
漢字では “夜盗蛾” で、昼間は地際に隠れ夜に農作物を食べるとされているが、昼間も結構活発に活動すると思われる。
樹上の枝が食われないのはそのあたりの生態によるものなのだろう。

実は昨年もこの街路樹のイチョウでヨトウガを発見し、注目していた。
H井先生に報告したところ “広食性だけに、ほかに食料がなくて、たまたまイチョウについたとも考えられます” という回答。
それではと、今年もずっと注目していたのだが、やっと現れた。
やっぱりイチョウで繁殖できるのだ。

おっと、感心している場合ではない。遅刻だ!

2011年6月10日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-06-10 12:43 | 昆虫など | Comments(1)
Commented by ミルフイユ at 2011-06-15 00:41 x
えーっ、ヨトウムシってイチョウまで食べるんですか?かぶれる成分なかったですっけ?ギンコール酸?虫は平気なんですねえ。

ヨトウムシは、畑のどこにでも良くいますが、大発生したことはなくて、苗を植えた直後だけ注意しておけば、多少喰われても問題ない感じです。うちでは野菜は商品作物じゃないから許されるだけかもしれませんけど。ネキリムシやモンシロチョウの青虫の方がてごわいですね。

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