自然観察大学ブログ

サシガメとアカホシテントウ

ヤニサシガメが成虫になった
5月はじめのこと、以前から注目していたヤニサシガメが、やっと羽化した。
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立派な翅が出たが、あいかわらずゴツイ姿につぶらな瞳。
眼の後ろに平安貴族のような眉 (オレンジ色の点、拡大して見てください) を付けているが、これは幼虫では見られなかった。年頃になって色気が出たようだ。

画面左下は脱皮殻で、たぶん羽化したばかりなのだろう。
脱皮直後ということは、まだ松ヤニをまとってはいないハズ。これはチャンスだ。
話に聞いた松ヤニを体に塗るシーンが見られるのではないか?
しばらく待ったが、一向にそのしぐさを見せない。もしかすると夜行性で夜に化粧するのかも知れない。残念。

これまでのヤニサシガメは次で見られるので、まだの方はぜひどうぞ。
(1) 『マツに観る生物多様性』 http://sizenkan.exblog.jp/13268424/
(2) 『動き出したヤニサシガメ』 http://sizenkan.exblog.jp/13339094/

ヨコヅナサシガメ
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羽化直後のヨコヅナサシガメ。
自然観察大学の観察会で何度か遭遇したので、強烈な朱色を覚えておられる方も多いだろう。
体が柔らかくて危険な時期に、わざと目立つ色なのは何故だろう? 
カメムシの仲間では、ほかにも羽化直後に鮮やかな赤色をするものがいる。
“カメムシは臭い” のを逆手にとっているのだろうか。
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こちらは体色の落ち着いた成虫。アップしてみると、さすが “横綱” の迫力! 実物はかなり堂々としている。
両側にはみ出た白黒模様の部分を横綱の化粧まわしに見立てた命名だそうだが、成虫になるとその化粧まわしも立派で、名前が合っているなぁ、と感心する。
外来生物は “ブタクサ”や“ハキダメギク”“アルファルファタコゾウムシ”など、何とかしてもらいたい名前が多いが、ヨコヅナサシガメはあっぱれな命名と言いたい。
亀虫(カメムシ)のイメージではないが…

ウルトラ怪獣アカホシテントウ
同じウメに、アカホシテントウの幼虫がいた。
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すごいトゲトゲ。ウルトラ怪獣も真っ青だ。
あんまりエグイと嫌われてしまいそうなので少し遠慮した写真だが、それでもすごい。
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ウメの樹皮上を歩きながら、時折り凹みや隙間を覗くのは、たぶん獲物のカイガラムシを探しているのだろう。
ヒョイヒョイと頭を動かして覗き込むしぐさは、トゲだらけの外見とは裏腹に愛嬌たっぷりだ。

アカホシテントウはウメにつくタマカタカイガラムシを食べる。
昨年6月に 『農場の自然観察』 でアカホシテントウの蛹の大群を見つけた話を紹介しているので、そちらもぜひご覧いただきたい。
カイガラムシとテントウムシ』 http://sizenkan.exblog.jp/11318324/
アカホシテントウのトゲは、ウルトラ怪獣と同じで柔らかく、刺さることはない。
見かけ倒しのトゲにはどんな意味があるのだろう。もしかすると捕食者を驚かせ、撃退する効果があるのかもしれない。

前掲のヨコヅナサシガメは、このアカホシテントウを食べていると考えられる。
ウメには両者がかなりの数で観察できたのだ。
はたして、横綱刺亀に対して赤星天道の “猫だまし” ならぬ “トゲだまし” の効果は如何に?

2011年5月24日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-05-24 12:42 | 昆虫など | Comments(7)
Commented by るいこ at 2011-05-25 23:24 x
初めてコメントさせていただきます。
私、植物も虫も詳しくないのですが、テントウムシの幼虫って親しみがあります(ナナホシさんです)
アカホシさんの幼虫は、本当にすっごいトゲトゲですね!
こんなのが、つるっつるの愛らしい成虫になるなんて、不思議です。

幼少の頃。
ナナホシ幼虫と。周辺の植物・アブラムシ密集地帯、をそっくり家に持ち帰ったら、母が大騒ぎでした;
虫はダメなんだな、と。
それならと。池で、大きなオタマジャクシ、周辺の水やら草?を持ち帰り。
母に、ものすごく嫌がられました。。
カエルに変身して、池にお帰りいただきましたが、オタマさんは可愛かったです。

TVで「泡で汚れを落とす」的なCMをやっていました。
最近、疲れているのか、泡が。
カエルのタマゴを包んでいるよーに見えたり、カマキリの卵に見えたり。。
アリのようで、実は足の多いヤツを素早く見つけたり。。
最近は、ハシブトガラスが営巣していて、近所の野鳥の皆さんが
緊張しています。
そんな身近な事が、面白く感じるのでした。。

写真がいつも素晴らしいですね。
楽しみにしております♪
Commented by sizenkansatu at 2011-05-27 10:56
るいこさん、たのしいコメントをありがとうございます。
こわもてのアカホシテントウでもかわいいところがあるし、
逆に親しみのあるナナホシテントウも、野生の肉食動物の凄みを見せることがあります。
(バックナンバーで4月の『カラスノエンドウをめぐる虫たち』は見ていただいたでしょうか。
いろんな面が見られるので、自然観察はやめられないんですよね。
またコメントをお待ちしてます。
Commented by ミルフイユ at 2011-05-28 00:00 x
カメムシも面白いですよね。
畑で色々なのと出会うことだし、やっぱりカメムシ図鑑買うかなあ?
欲しいのですが、いいお値段だし、2冊目も出ているので保留にしてあるんですよね。

もっとも、「あ、キレイ~!」というのもいるんですが、どっちかというと「人の作ったもの喰いやがって、実の上でエロエロ(交尾)しちゃって、もうー」ということが多いのですが。
去年の夏は猛暑だったので、畑でも田圃でも大発生して大変でした。

テントウムシもナナホシさんやナミホシさんは良いのですが、ニジュウヤホシテントウが・・・ナス科もウリ科も葉がスカスカにっ!
Commented by sizenkansatu at 2011-05-28 17:32
ニジュウヤホシテントウは、アカホシテントウ以上にウルトラ幼虫ですよね。
あの削り取ったようなスジスジの食痕が不思議です。いずれ解明したいです。

ところで、カメムシ図鑑なら、とりあえず第1巻がおすすめです。
美麗種や大型種、あるいは果実を吸うカメムシは十分わかると思います。つくりも写真集的な要素があります。
第2巻はカスミカメの仲間が主体で、つくりもプロ向けでやや地味です。斑点米カメムシなど、農業で重要視されているものも多いので売れ行きはよいようですが…(それおかげで第3巻も現在進行中です)
Commented by ミルフイユ at 2011-05-28 22:46 x
そうそう、ニジュウヤホシテントウの食痕は独特ですよね。面白い痕なのですが、姿があまりなくても何に食べられたかバレバレなので「このやろうー」ってなりますけどね。葉っぱの他にもナスの表面とかよくかじられてます。

カメムシ図鑑の情報ありがとうございます。農繁期(これから梅の収穫です)が過ぎて、お金に余裕が出来たら、とりあえず1巻を購入しようかと。米関係のも出ているならやっぱり2巻も気になりますね。

カメムシといえば、群馬では「ワクサ」と呼ばれてますが、「わっ!臭!」という語源なんだそうです。
Commented by sizenkansatu at 2011-05-30 10:24
ワクサははじめて聞きました。すごいですね。
クサギワクサ、ヨコヅナサシワクサ、ですか。
方言を集めておられる川名先生に報告したら喜ぶと思います。

ところで、ウメの実がカメムシにやられるというのはあまり聞きませんが、どうなんでしょう。
青酸があるから吸えないとか…
あるいは時期的にまだ早いから来ないとか…
Commented by ミルフイユ at 2011-05-30 23:51 x
梅もカメムシに吸われますよー。ヤニ果の原因のひとつと言われていて、穴があいて、ゼリー状の汁が出たり、しこりが出来たりします。
http://www.810shop.jp/html/newpage.html?code=46
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2010/05/post-2200.html 和歌山では大発生することも結構あるらしいです。

青くても出荷出来る頃には吸われますね。(うちでは和歌山と違って完熟はやっていません。)熟してくる頃は虫の被害も増える気がしますが、農薬も切れてから時間がたってくるわけなので、熟したからかどうかはわかりません。

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