自然観察大学ブログ

4月の雑草-1

ハコベの七変化

ハコベは春の雑草の代表と言ってよいだろう。
d0163696_1304055.jpg
このところ通っている畑のハコベ。こうしたところでは低く広がって伸びる。
d0163696_131524.jpg
地味で、いかにも雑草といった感じだが、花を拡大するとうって変わってフォトジェニックだ。

写真うつりの良い花を物色していたら、変なのを見つけた。
d0163696_1313673.jpg
どこがおかしいかおわかりだろうか?
一目見てわかった方は、かなりの雑草マニアだ。
よく観ると、一番上の花は花弁が1つ多いことに気づく。
ハコベの花弁はふつう5弁で、それぞれが2つに分かれているので10枚に見えるのだが、上のハコベは12枚(6弁)ある。
“がく”も本来はきれいな星形なのだが、これは6つに分かれている。
規格外の雑草はよく目にするが、花弁の多いハコベははじめて観た。
“四葉のクローバ” ならぬ “六弁のハコベ”。何か良いことがあるだろうか。

ところで、ご存知とは思うが、“四葉(よつば)のクローバ” というのは誤った表現である。クローバ(シロツメクサ)は3小葉で1つの葉だから、正確には “4小葉をもった一枚の葉” ということになる。

ハコベの花をいろいろと撮ってみたので、ここで並べて紹介させていただく。すべてコハコベだ。
コハコベとミドリハコベは区別が難しいが、雄しべの数で見分けることができる。
前者は雄しべが1~7、後者は5~10形とくらしの雑草図鑑 (岩瀬徹著、全農教)。数が重複して悩ましいが、自然界は我々の判りやすいように都合よくできてはいない。
今回観たものは雄しべが3-5なのでコハコベと言える。
d0163696_1344076.jpg

d0163696_1345259.jpg
葯の色が朱色のものと黒いものとがあるが、成熟すると黒色に変わるものと思っていた。これはハコベだけでなくよく見かける。しかしそれでよいのだろうか。違うような気もするが…
d0163696_1354585.jpg
別の離れた場所で観たコハコベの花。
左の花は葯が黄白色。未熟というよりも未発達な感じで、反対に雌しべの柱頭はよく発達して長く伸びている。
もしかすると、これは雌花的な性質をもった花ではないだろうか?
そのような報告はこれまでにあるのだろうか?

ご意見ください
コハコベはみなさんの周りにもたくさんあると思うので、ぜひ観察して、そしてご意見・情報をいただければありがたい。
お待ちしています。

都心の植えマスのハコベ
d0163696_137645.jpg
全体が大きく畑のハコベとはまるで違った姿だ。ここは栄養がよすぎるのか、あるいは日照が少ないことの補償作用なのか?
d0163696_1372488.jpg
大きな葉は長さ5cmほどもあるが、これもコハコベだ。
コハコベにはもやしのようにヒョロリと伸び、葉が小さくて果実ばかり目立つものもある。環境の違いによるものか、よくもまぁ、姿を変えられるものだ。

2011年4月12日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2011-04-12 13:17 | 植物 | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

タグ

ブログジャンル