自然観察大学ブログ

動き出したヤニサシガメ

あのヤニサシガメはどうなったか? およそ1か月ぶりにヤニサシガメを観に行った。
自ら体に松ヤニを塗るという、あの不思議なカメムシだ。
(前の記事を見てない方はhttp://sizenkan.exblog.jp/13268424/ 『マツに観る生物多様性』 をどうぞ)

まずはアカマツのヤニを見てみよう。
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暖かくなり、アカマツ体内の代謝が活発になったのだろう。松ヤニも増えている。
透明で、見た目が水滴のようなので触ってみたら、やっぱりべとべとのヤニだ。

ヤニサシガメは冬眠から覚め、みんな樹皮下を這い出して樹上に散らばっていた。
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こいつはあちこち動きまわったのだろう、体中にマツの木屑か砂粒のようなものをくっつけている。
速い動きではないものの、意外に活発だ。全身の松ヤニで歩きにくいはずだと思うが…
ホントに松ヤニがついているのか? と触ってみたら、やっぱりべとべとであった。
これでは大リーグボール養成ギプス(旧い!)をつけて歩いているようなものではないか。ヤニサシガメは怪力の持ち主なのか? 
松ヤニはロージンと言って野球や器械体操、弦楽器の利用で知られているが、ボクシングの靴底に塗って滑り止めにする、というのもあるらしい。案外ヤニサシガメも蝶のように舞う(これも旧い!)軽快なフットワークを使ったりして…

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こちらは枝先の新芽で、青空のもと気持ちよさそうにしている。

マツカレハの幼虫をみつけたので、いたずらしてみた。
捕獲シーンを観ようと、突っついてヤニサシガメのほうへ誘導したのだ。
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失敗。サシガメは鳥刺しの技で捕らえるどころか、さっさと逃げてしまった。
マツカレハが大きすぎて獲物とは思えなかったのだろうか。

残念ながら、体に松ヤニを塗るシーンも鳥刺しで捕獲するシーンも観ることはできなかった。
脱皮するたびに松ヤニを塗り直す必要があるはずなので、飼育できればよいのだが…

参考:ヨコヅナサシガメ
近くのサクラの樹幹で、おなじみ(?)のヨコヅナサシガメの幼虫を観た。
改めて比較のために紹介しておこう。
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改めて比べてみると、体が大きくて色彩も派手だ。ヨコヅナの名前の由来は腹部のふちにある横綱の化粧まわしのようなマダラ模様からだそうだ。このマダラは成虫になるといっそう横綱らしく立派になる。

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こちらのヨコヅナは口吻の先に何かくっつけている。
クモの仲間のように見えるが、吸収した残骸にしてはカラカラに乾いているので、脱皮殻にちょっかいを出して外れなくなったのかもしれない。なにやらイラついているようにも見えた。

2011年4月8日、報告:自然観察大学 事務局O
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by sizenkansatu | 2011-04-08 14:24 | 昆虫など | Comments(0)

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