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自然観察大学ブログ

カラスノエンドウのタコゾウムシ

3月28日、カラスノエンドウでアルファルファタコゾウムシを探してみた。
3月の雑草-2 『支え合うカラスノエンドウ』 http://sizenkan.exblog.jp/13230234/ で南十字星さんにコメントをいただいたタコゾウムシだ。

カラスノエンドウのタコゾウムシ_d0163696_16445743.jpg
ひどく食べられた痕跡がある。
幼虫がいるはず、と探したのだが見つからない。
ところが南十字星さんの言葉通りにトントンとたたいてみると、次から次へと幼虫が出てくる。こんなにたくさん、どこに隠れていたのだろう。
ありのままの生態を観たいし、悔しくもあるのでさらに探索した…

いた!
カラスノエンドウのタコゾウムシ_d0163696_16455416.jpg
未展開葉の中にうずくまるようにじっとしている。
体長は7-8㎜といったところだが、小葉との比較で大きさがイメージいただけるだろう。
左の幼虫のわきには、さらにごく小さい幼虫の姿も観られる。

直射日光が当たって驚いたのか、もぞもぞと動き出した。
カラスノエンドウのタコゾウムシ_d0163696_16462672.jpg
幼虫の背面に白い筋があるのが特徴らしいが、近縁と言われたオオタコゾウムシ幼虫にも同じ白い筋があるので、幼虫からはアルタコなのかオオタコなのかはわからない。
今後の成長を見守ろう。

『日本農業害虫大事典』 http://www.zennokyo.co.jp/book/nogyo/nng.html によると、成虫は12月から5月の夜間に産卵する、とある。越冬するカラスノエンドウに産みつけられた卵がカラスノエンドウの成長とともに孵化、摂食し、5月には成虫になるらしい。うまくリンクしている。
カラスノエンドウのほかレンゲ(ゲンゲ)にもつき、成虫はキュウリやメロンを食う農業害虫とされている。

アルファルファタコゾウムシの名前は、マメ科牧草のアルファルファに着くタコゾウムシ(タコゾウムシ亜科)ということだろう。
それにしてもタコゾウムシの名前の由来はなんだろう。蛸なのか、凧なのか、いずれにしても成虫も幼虫もそのイメージはないのだが。気になる…

2011年4月5日、報告:自然観察大学 事務局O



by sizenkansatu | 2011-04-05 16:50 | 昆虫など | Comments(0)

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