自然観察大学ブログ

3月の雑草-3

オオイヌノフグリは私のお気に入り

d0163696_18524758.jpg
またオオイヌノフグリで申し訳ないが、大好きな雑草なのでお許しいただきたい。
一時はシンボルとして名刺に刷り込んでいたほど好きな雑草なのだ。

ハクサイの葉の穴からオオイヌノフグリが頭をのぞかせていた。
d0163696_18532260.jpg
なんとなくうれしくなって、思わず撮ってしまった。

d0163696_18541620.jpg
地表を伸びる茎の先端に花があり、まん中あたりではすでに果実になっている。次々に花を着けながら伸びていくようすがうかがえる。
オオイヌノフグリの葉は、はじめ対生で伸びるにつれて互生になる。茎の付け根のほうが対生で、先のほうが互生ということだ。光を受けるのに都合が良いということなのだろう。
今ごろは付け根にも葉が残っているので観察しやすいが、これからの季節はわかりにくくなる。
d0163696_1855119.jpg
オオイヌノフグリの葉上を、ナナホシテントウが忙しく歩き回っていた。探し物は獲物のアブラムシか?
アブラムシだったらこの時期はカラスノエンドウにたくさんいるので、そっちを探したほうがよかろうに… それとも繁殖相手を探しているのだろうか。
今頃のテントウムシはいつも忙しそうにしている。

d0163696_1856041.jpg
別の畑のわきで白花のオオイヌノフグリを観た。ここのオオイヌノフグリは何故かほとんどが白花のタイプだった。
白色の花は似た雑草でコゴメイヌノフグリとフラサバソウであることが多いが、これはオオイヌノフグリだろう。
【参考】 自然観察大学HPのバックナンバー http://www.sizenkansatu.jp/index_8.html から、2008年 【東京都木場公園】 テーマ別観察会 『街なかの雑草観察』 をご覧ください。これらの特徴と見分け方が掲載されています。

余談ですが…
オオイヌノフグリの名前のもとになった在来種のイヌノフグリは、今は希少種。果実を “犬の陰嚢” に見立てたということだが、どんなつもりで命名したのだろう。
イヌノフグリの果実はコロンと丸く膨れていて、毛が目立ち、いかにも陰嚢という雰囲気である。それだけに、かつての大和撫子たちは人前で名前を呼ぶことをはばかったのではなかろうか。
現代の私のまわりの女性は、何のためらいもなく大声で連呼する人ばかりだが…

3月の雑草-4につづく (4月になるかも…)

2011年3月28日 報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2011-03-28 19:00 | 植物 | Comments(6)
Commented by 南十字星 at 2011-03-29 09:59 x
関東辺りで春一番に出てくるテントウムシはナナホシテントウですね。ナナホシテントウは関東では休眠をせずに越冬していることが多く、そのため気温があがるとすぐに活動を開始します。一方でナミテントウは冬には生理的な休眠状態にあり、休眠から醒めて活動を始めるのはナナホシテントウよりもあとのことになります。

一般的にはナナホシテントウは地表付近に多く、ナミテントウは樹木などに多く見られますが、その区分は厳密なものではなく、両者が入り交じって存在していることも多いです。

ナナホシテントウもナミテントウもかなりアバウトな生活をしています。生活にある程度の幅があった方が、環境の変化に対して生き残れる可能性が高くなるからだと思います。
Commented by りりねこ at 2011-05-13 09:47 x
事務局Oさんと気があっちゃいますが、りりねこもオオイヌノフグリは大好きです。なんて可憐な花でしょう。そしてこのブルーのきれいなことといったら。見つめずにいられません。
でも~。悔やまれると思うのですが、雑草のネーミングって、なんか雑な気がすることが多いです。もっと名前に愛情かけてもいいのになあ。と。
わすれなぐさ、とか、みやこわすれ、とか、つきみそう、とか、素敵な名前だったら、和歌にも読めるでしょうに、おおいぬのふぐりじゃ、文学にも入りづらいですよね~。花のイメージに合わないし、音にしてもだめだし。センスない。名前で損してる植物だわ、とおもうんですけど。
でも、オオイヌノフグリは、そんなこと、なんとも思ってないですよね。笑。
Commented by ミルフイユ at 2011-05-14 01:11 x
私もオオイヌノフグリは好きです。何だかなあ…という名前ですよねえ。
でも、最近の園芸品種(カタカナばっかり!)の花に比べると、雑草の名前はわかりやすいのが多いと思いますよ!覚えやすいですもん。
1回だけイヌノフグリを見たことがありまして、実の形を見てすごく納得しました。
Commented by りりねこ at 2011-05-18 11:10 x
ミルフイユさんこんにちは。
なるほどー。雑草の名前は単純な感じで覚えやすいかもしれませんねー。ことばのイメージ的にはいまいちに思うことも私的にはありますが、たしかに、形や生活、つながりをあらわしていたり。名前の由来ももっと楽しんでみたくなりました。
イヌフグリの実をごらんになって納得されたとのこと、りりねこも見てみたくなり、ネットで検索してみました。けど、みつからず・・・。
そしたら、オオイヌノフグリに「星の瞳」っていう別名があることを知りました。
俳句に読まれているのも発見!
犬ふぐり 星のまたたく 如くなり    高浜虚子 
Commented by ミルフイユ at 2011-05-18 22:35 x
りりねこさんこんばんわ。
「星の瞳」ですか~。いいですね。英名にも「Bird's-Eye」や「Cat's-eye 」というのがあるそうです。
また、「瑠璃唐草」や「天人唐草」という別名もあるそうですよ。

写真、このへんのページはどうでしょうか?
http://blog.goo.ne.jp/mori15donguri0402/e/e4d25590a2e80b22d20950f1d5d889c0
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/6324/menu/a/inufuguri.html
Commented by りりねこ at 2011-05-22 18:56 x
なるほど納得~!!
ミルフイユさんに紹介していただいたページ見てみて、これで、イヌノフグリの名前が腑に落ちました!ありがとうございます。うれし。
たいがい出会うのはオオイヌノフグリなので、花はあんなに小さくかわいいのに、その名前のもったりした長さと、大イヌ、っていうところに、子供のころから、違和感覚えまくりでした。しかもフグリの意味を知ってさらにショック。名前も呼べない。
出会うことがほとんどないイヌノフグリとの比較でついた名だから、しっくりこないのにも、理由がありました。
せめて、子イヌノフグリとイヌノフグリ、だったらよかったな。笑。昔は、イヌノフグリがいっぱい生えてたのでしょうか。
オオイヌノフグリ、ホントきれいな瑠璃色ですよね。英名もかっこいいですね。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新の記事

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル