自然観察大学ブログ

3月の雑草-2

支え合うカラスノエンドウ

3月はじめには地表を低く伸びだしたカラスノエンドウがあった。
d0163696_1912797.jpg
1月に『雑草の防寒対策』 http://sizenkan.exblog.jp/12790406/ で観た姿と比べるとずいぶん成長しているが、まだ2複葉で、羽状にはなっていない。

さらに2週間後は急速に伸びていて、日当たりのよい暖かな場所ではもう立派な群生も観られた。
d0163696_1924885.jpg
密生して、上に向かっていっせいに伸びる。
成長が速く、他の雑草に先がけて伸びるが、それと引き換えに茎はナヨナヨして頼りない。
d0163696_1935012.jpg
茎の一本一本は弱々しいのだが、みんなで巻きひげをからませることで支え合い、助け合って伸びている。
d0163696_1962019.jpg
成長したカラスノエンドウの葉は羽状複葉で、先端が巻きひげになっている。
羽状複葉は密生した時に効率よく光を受けられるということなのだろう。
葉の付け根には托葉(たくよう)があって、托葉には蜜腺(みつせん、赤褐色の点)がある。蜜腺は一般に昆虫を惹きつけると言われるが、なぜかカラスノエンドウではここに集まる昆虫は見かけない。
d0163696_197960.jpg
これはマメアブラムシだろうか。成長点付近の未展開葉にばかり集まっている。
“蜜腺にはだまされんぞ” ということだろうか。

余談ですが…
カラスノエンドウをウィキペディアで調べてみたが、植物学的局面では『ヤハズノエンドウ』とあった。それはそれでいいのだが、気になるのは次の記述だ。
“茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともあるが大体は直立する”
これは誤りで、次のようにするのが正しいようだ。
“葉の先に巻きひげがあり、近くのものに巻きつかせながら、あるいは互いに絡み合いながら直立する”

インターネットの記載はこれだから信じられない! と憤慨しながらネットに書き込んでいる私である。

3月の雑草-3へつづく

2011年3月24日、報告:自然観察大学 事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2011-03-24 19:29 | 植物 | Comments(2)
Commented by 南十字星 at 2011-03-25 10:22 x
もう少し暖かくなってからカラスノエンドウの葉っぱをよ~く見ると、何者かによって食い荒らされているのを見かけるかもしれません。そんなときはカラスノエンドウの下に手のひらを持っていき、上からポンポンと叩いてみましょう。

うす緑色のウジムシが落ちてきたら、それはタコゾウムシ類の幼虫です。関東ですとアルファルファタコゾウムシがよく見られますが、ときにはオオタコゾウムシも混じっています。

もちろんどちらも外来種です! 「なにぃ! 外来種だとぉ!」と怒り出すかもしれませんが、そもそもカラスノエンドウ自体、外来種です。

Commented by sizenkansatu at 2011-03-25 19:24
アルタコですか!
そういえば孔の開いた葉が散見されました。
3枚目の写真のいちばん左の先端近くの葉に見られるのがその食痕ではありませんか?
それとも、この時期ではまだ早いとしたら、産卵しに来た成虫の食痕かも知れないですね。今度よく見てみます。
南十字星さん、ありがとうございました。

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

タグ

ブログジャンル