自然観察大学ブログ

セイタカアワダチソウの訪花昆虫(4)

カメムシとクモ

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セイタカアワダチソウの花が終わったところに、カメムシの幼虫が群がっている。
子房を吸汁しているのだろう。キク科のヒメジョオンなどの花上でカメムシ類を見かけることがあるが、あれも子房を吸汁しているのだろうか。アワダチソウに混生していたオオニシキソウから移動してきたのかもしれない。
カメムシが花を吸蜜するということは聞いたことがない。 “ハナカメムシ”というグループがあるが、彼らは名前に反して捕食者である。

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食事中のクモがいた。食べられているのはカメムシの一種らしい。
クモは捕らえた獲物に消化液を注入して、溶かしてから吸収するそうだ。考えると恐ろしい。このカメムシの体内は溶かされてドロドロになっているのだろうか? 身の毛もよだつ食べられかただ。
自然観察大学のA先生は、この話を明朗快活に身振り手振りで説明してくれたのだが…

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こちらは別のクモ。眼の間がひらいて愛嬌のある顔をしているが、この表情にだまされてはいけない。
第1脚と第2脚を大きく広げているのは獲物を待つポーズ。獲物を捕らえた後は前述のおぞましい食べ方をするのだ。
このクモはカニグモ科のハナグモの仲間だろう。(前掲のクモもハナグモの仲間だろうか)
眼が顔の両側に離れて見えるが、その間にある二つの小黒点も眼。こちら側に4つの単眼があり、反対側(頭の後ろ側)にも単眼が4つある。
普通クモは8つ眼ですべて単眼、配列は種によって違うという。おそらくみな生活に適した配列になっているのだろう。ハナグモの8つの眼が前後(上下?)2列に並ぶのは、前方の獲物を捕らえる眼と、後方を警戒する眼と考えられる。
この体制なら地上のすべてを半球状に見ることができそうだ。それにしても、8つの眼から同時に入る視覚情報をうまく整理するとは、小さいながらなかなかやるものだ。

このハナグモが獲物を捕らえるところを撮ろうとねばっていたのだが、うまくいかなかった。ハナグモはずっと不動の姿勢で、こちらもけっこう長い間観ていたのだが、クモのほうが先にあきらめて、スゴスゴと不器用に後ずさりしながら移動していった。

参考にさせていただきました:『改訂 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』(浅間茂ら、全農教)

2010年11月19日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-11-19 19:38 | 昆虫など | Comments(0)

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