自然観察大学ブログ

セイタカアワダチソウの訪花昆虫(3)

アブとハエ
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これはホソヒラタアブの一種。セイタカアワダチソウの頭花と比べると大きさがイメージできると思う。
はじめは無難な写真を紹介した。

アブもハエも翅が2枚で、触角が短いのが特徴で、どちらも分類学上 “ハエ目” に属する。
後翅が平均棍という棒状に変化して一対の前翅だけなので、かつては “双翅目” という言われていたが、この名前のほうがしっくりする。
カ(蚊)も同じハエ目なのでなおさらだ。

【注意】 次の写真にご注意。
(画面をスクロールする前に、虫嫌いの人はパスしたほうがいいかもしれません)
ハエの頭のアップ。
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光の反射であろう。複眼に不思議な紋様が浮き出ている。
もうひとつご注目いただきたいのは “行儀のよい食事”。
両前脚で雄しべを持って、そっと口を当てている。何流の作法か?
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全身が写ったのはこれ。ツマグロキンバエあるいはその仲間と思われる。
ハエ類の口器は折りたたみ式で、先端から吸収するので、象の鼻に例えられている。イエバエは食料に消化液をかけて溶かしたものを吸収するというが、このハエもそうしているのだろうか。

ハチに似たアブ
訪花性のアブはハチに似たものが多い。“擬態”と言って、危険なスズメバチやミツバチなどに姿を似せることによって天敵から身を守ると言われている。
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これはオオハナアブの仲間。擬態の主はマルハナバチや小型のクマバチといったところか。このアブにも複眼に紋様が出ている。
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こちらはナミハナアブ。私の身近ではもっとも多く、普通に見られる。ミツバチに似ている。

参考:ハチの口器
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ミツバチは先の尖った舌のような口器。これで蜜を吸うのだろう。
よく観ると舌のような口器のほかに大あごもある。ミツバチの大あごは目立たないが、スズメバチではよく目立つ。ハチ類の口器は複雑な構造だ。

余談ですが…
私はハエに好かれるタイプらしい。このブログの初期にコバエと共同作戦でホソミオツネントンボを撮影したという報告をさせていただいた。
(5月の十二天の森 http://sizenkan.exblog.jp/11129305/
不潔にしているためだろうか、ぼんやりと昼寝をしている時などに、ハエが体にとまってひんやりとすることがある。あれはもしかすると消化液をかけられているのだろうか。
現在の私の苦悩(?)は、寝ている間に頭髪を消化されてしまったことによるとか…
まぁ、相手がサシバエや吸血アブでなかったことをラッキーとするか。

2010年11月16日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-11-16 19:56 | 昆虫など | Comments(0)

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