自然観察大学ブログ

セイタカアワダチソウの花を観る

11月7日。セイタカアワダチソウが満開だ。
写真は堤防沿いの草刈後に再生してきたものなので草丈が低く、小さいものは10cm未満でも開花している。
d0163696_1954692.jpg
小さな花がびっしりついているが、全体のことを花序(かじょ)という。セイタカアワダチソウは円錐状の花序だ。
d0163696_1962143.jpg
嫌われものの外来植物として名高いが、こうしてみるとなかなか美しい。

それもそのはずで、花屋さんなどで観賞用の切花として売られている “ソリダコ” はセイタカアワダチソウと近縁なのである。(あるいは改良品種か?)
セイタカアワダチソウの学名は Solidago altissima L. だが、“ソリダコ” の名称は属名の Solidago からきているのだろう。
かつて、撮影用にセイタカアワダチソウの花を室内に持ち帰ったら、花がバラバラととめどなく落ちて閉口した。 “やはり野に置け…” である。

d0163696_1973273.jpg
花序の一部分を拡大してみると、個々の花がさらに小さな花で構成されているのがわかる。

少しややこしい話だが…
写真と文章を比べながら見ていただきたい。
個々の花の集まりを頭花(とうか)と言い、この頭花を構成する小さな花を小花(しょうか)と言う。
セイタカアワダチソウの小花には二つのタイプがある。
● 頭花の周囲に細長い花弁を見せているのが舌状花(ぜつじょうか)
● 中心部で反り返ったごく小さな花弁があるのが管状花(かんじょうか)
上の写真で管状花の中心から突き出ているのは雄しべだろうか。
『形とくらしの雑草図鑑』(岩瀬徹、全農教)によると、10数個の舌状花と数個の管状花でひとつの頭花となる。

d0163696_1983454.jpg
こちらは開花途中の花で、管状花の多くはまだ蕾だ。舌状花にくらべると管状花のほうが開花が遅いのだろうか。

ちなみに、セイタカアワダチソウはキク科で、小花が集まって頭花を構成するというのはキク科植物の特徴。

※ 以上、えらそうに説明しましたが、つい数年前までは訳が分からずにただ撮影するだけの私でした。文中で誤りなどがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。

d0163696_199992.jpg
セイタカアワダチソウは、多くの植物が花を終えた今ごろに開花する。考えてみると、自然界では貴重な植物と言えるだろう。わずかな時間でミツバチをはじめとするいろいろな訪花昆虫が観察できた。
それらについては改めてご報告したい。

2010年11月10日、報告:事務局O
[PR]



by sizenkansatu | 2010-11-10 19:12 | 植物 | Comments(0)

植物、虫、鳥など自然を楽しむ  ★写真の無断転載はお断りいたします★
by sizenkansatu
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新のコメント

> チョコさん コメン..
by sizenkansatu at 12:44
こんな感じの本が欲しかっ..
by チョコ at 14:10
鈴木裕子さん、コメントあ..
by sizenkansatu at 15:19
日経新聞で冬の雑草の記事..
by 鈴木裕子 at 19:35
アレチヌスビトハギ 最悪..
by EVIS at 15:16

検索

ブログジャンル