自然観察大学ブログ

スズメバチの巣を見つけた

11月6日、久しぶりの晴れ。週末の雨や台風で延び延びになっていた実家の庭仕事がやっとできた。快晴の草刈り日和のなか、スズメバチの巣を見つけたのである。
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昨年剪定した枝を積み上げておいたところに、人間の頭ほどの大きさの巣があった。
調べてみると “コガタスズメバチ” らしい。体長は働きバチで21-27mm。オオスズメバチの27-40mmに対してかなり小さい。このような地表近くで木の枝に巣をつけることが多いそうだ。(『野外の毒虫と不快な虫』(後述)より)

巣の存在を知る前、私は庭仕事の手はじめに台風で落ちた枯れ枝を集め、ここに積んだ。
スズメバチが何頭か飛んでいたが、オオスズメバチほどの迫力はないし、ハチのT先生から “スズメバチは巣の近くでなければたいした危険はありません” とこれまでの観察会で聞いていたので、気にもせず作業をしていた。
直径20センチほどの大きな枝をドサドサ積み上げていたその時である。
大勢のスズメバチがブゥーンと沸いて出て、ゆっくりと私を取り巻くように近寄ってきた。
気味が悪くなって、静かに後ずさりして身を遠ざけ、安全なところまで逃げた。

たぶん巣があるのだろうと考え、落ち着いたころを見はからって再接近した。カッパを着込み手ぬぐいをかぶり、カメラを携えてくだんの枯れ枝の山へ恐る恐る近づくと、前述の写真の巣を発見。出入り口に見張り役(?)がいる。
撮影はしたものの、正面の枝がどうにも邪魔だ。イチかバチか高枝切りバサミを伸ばして除去することを試みた。
及び腰でやったためか失敗、もっと邪魔なところに引っかかってしまった。その上、刺激に反応したハチがぞろぞろと巣の表面に出てきた。
再び静まるのを待って、撮った写真がこれ。
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思い切って近づいたつもりだが、これで限界。

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しかたがないので、パソコンでトリミングしてしまおう。

ハチは時々穴から飛び出し、正面にいる私に向かって飛んでくる。攻撃するつもりはなさそうだが、これは恐い。ぎりぎりのタイミングまで我慢して撮ったのが次の写真。これでご勘弁いただきたい。
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後で調べると、コガタスズメバチはオオスズメバチなどに比べると攻撃性が弱いということであったが、この時はそんなことは知らないのだ。膝が振るえ、腋の下に汗びっしょりの撮影であった。
ぐだぐだと説明文章ばかりで、決定的な写真が撮れなかったのはご容赦いただきたい。

スズメバチは冬にはいなくなるそうなので、そのときは巣を割って中を観ようと考えている。そのときはまたご報告させていただく。

ご参考までに…
スズメバチ類(アシナガバチを含む)の駆除は、原則として専門業者に依頼すべきだそうですが、やむをえず自力で駆除する場合の注意と手順は 『野外の毒虫と不快な虫』 (梅谷献二編、全農教発行)という本に状況別に詳しく出ています。この項の執筆はスズメバチ研究で著名な故・松浦誠先生です。
なお、この本について世間では “信じられないほど超マニアックな図鑑” と称しているようですが、プロ向け(?)のいい本です。

2010年11月9日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-11-09 19:02 | 昆虫など | Comments(1)
Commented by 日野OKD at 2010-11-10 14:21 x
自然観察ブログは楽しく読ませてもらっています。
特に写真がすばらしいです。

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