自然観察大学ブログ

キベリタテハに好かれて… –峠その2-

峠では、なぜかこのキベリタテハがなついてくれた。
はじめはよそよそしいそぶりで、静かな追跡劇のあと、やっと撮影できたが下の写真。どうやら訪花性のチョウではないらしい。
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満足して一服していると、なんと傍らに置いたカメラに止まった。
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これはサブで携行しているコンパクトカメラで撮ったものだ。ピントリングのゴムのところを吸うしぐさをしている。まったく逃げる様子はない。よく観ると口の先から逆に液体を出しているようにも見える。
何がお気に入りなのか、カメラを離れない。仕事にならないのでどいてもらおうとすると、今度は指を吸うではないか。
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昆虫と付き合いを続けていると、お互いわかりあえるようになるのか。それとも私の人徳か。いずれにしても嬉しいできごとであった。

キベリタテハ後日談
帰ってから図鑑でキベリタテハについて調べると、解説に『死体や糞を好む』とある。
何ということか。失敬な。わかりあう関係だと思っていたのに!
“虫に好かれる男”どころか“死体や糞”とは!!
そういえば、別のセセリチョウの仲間は鳥の糞を唾液(?)で溶かし、それを吸汁するという話を聞いたことがある。レンズに口をつけていたのはそれと同じことだったのだろうか。
いずれにしてもショックである。

2010年8月31日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-08-31 19:13 | 昆虫など | Comments(3)
Commented by けんぞう at 2010-10-21 12:39 x
キベリタテハの一文は気のきいたエッセイとしても楽しめます。このチョウはぼくも昔から大好きです。これほどシックな翅を持つチョウも珍しい。ここ30年ほど逢う機会がありませんが、飛んで来てくれるなら野糞もいといません。
―あの翅で糞をなめるかアンチオパ(=キベリタテハの種小名)―
Commented by ナナフシななちゃん at 2015-05-15 18:14 x
スミナガシが肩にとまってくれて喜んだら、事務局のОさんに「好かれるのは問題かも」とコメントされました・・・ご想像どおりです。汗くさかったんですよ、きっと! その証拠に真っ赤な口吻をのばして盛んに吸っていました。

そのあと『昆虫博士入門』の204ページの、セセリチョウの話を読みました。鳥の糞に排泄物をかけ、溶かして吸うですって! おおおお。
Commented by sizenkansatu at 2015-05-15 23:48
ナナフシななちゃん さん、コメントありがとうございます。
セセリチョウはすごいですね。
あの写真は池田先生の写真ですが、私もこんな場面に遭遇したいです。
きっと、興奮してセセリチョウと一緒にちびってしまうでしょう。
事務局Oより

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