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自然観察大学ブログ

境内の植物観察 -滋賀その6-

大津の日吉大社は信長の叡山焼き討ちで丸焼けになったとところである。火をまぬかれたのかそれとも400年間の再生によるものか、境内の植物はどこを見ても落ち着いて風格がある。
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カツラのこんな大樹ははじめてだ。『日吉髄一の御神木、桂は祭礼で冠や衣服の飾りに使用する。また縁結びの御神木“愛染桂”としても親しまれる』と説明書きがあった。
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ナギはこう見えてマキの仲間の針葉樹だそうである。葉はまるで広葉樹ではないか。たしかに実はマキに似ている。比較的温暖な地に生育するらしい。
雌雄異株でこれはもちろん雌株。傍らの説明書きでは『日吉雌梛(めなぎ)、男性が女性の幸せを祈る木。ナギは薙ぎ払うに通じ、災難よけを象徴する』とあった。近くに雄株の『日吉雄梛(おなぎ)』もあった。

境内の植物観察  -滋賀その6-_d0163696_1752665.jpg

木漏れ日のさす空間に、青味がかった植物の群落があった。近寄ってみると、どうもクラマゴケの仲間らしい。
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クラマゴケは “太古の時代から出現したシダ植物の、分類的には子孫に当たる” と M先生(バレてますか?)にうかがった記憶がある。歴史のある境内で太古のシダを観てロマンに浸る… と言いたいところだが、後日M先生に写真を見ていただいた結果をお伝えする。

【M先生】
写真はコンテリクラマゴケです。中国原産で、庭に植えられていたのが里山などにも逸出しています。光の加減で光沢が出て、写真のように青く見られることがあります。きれいなので社寺の境内に植えてあるのをよく目にします。

… ちょっとがっかりである。

2010年8月23日、報告:事務局O

ところで、 自然観察大学 では 『シダ植物観察会』 を予定しています。参加者募集中ですのでぜひ。佐倉城址公園というロケーションも抜群です。

シダ植物観察会のご案内と参加申込書は こちら→



by sizenkansatu | 2010-08-23 17:58 | 植物 | Comments(0)

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