自然観察大学ブログ

ウシヅラヒゲナガゾウムシの “くらし” を考える

前回のウシヅラヒゲナガゾウムシへのコメントで “どうしてこんな顔になっちゃたんだろう” という “りりねこさん” の疑問があった。
いいことを言っていただいた。確かに “形を見る” そして “くらしを考える” というのが私たち自然観察大学の重要な第一歩ではないか。
肝心のこの虫は撮影した後でY先生に進呈しているので、すでに手元にいない。記憶をたどって意外に活発に飛ぶということを思い出した。眼を離したすきにすぐに飛んでいなくなってしまうのであった。歩くときは触角で探りながらゆっくりだったにもかかわらず、である。

いろいろ考えて、飛ぶ姿の想像図を描いてみた。
d0163696_1916888.jpg

体が立った状態で、背中の方向にゆっくり飛ぶということが考えられる。長い触角を揺らしながら、ヘロヘロと飛ぶ。かつて観察会で話題になった“ヒゲナガガ”に似た飛び方だ。
これなら眼で前方を確認できる。

別のパターンも考えた。あごをグッと引いて眼を前方に向けるのである。
d0163696_19171146.jpg

進行方向やや上方をにらみ、エゴノキや相手となる雌を探して飛ぶ。この飛び方なら高速でビューンという感じになるだろう。

ただし、雌に関しては別に考えなければならない。ウシに似た普通の顔なので、こんな飛び方をする必要はないのだ。謎は深まるばかりである。
“形を見てくらしを考える”というのはおもしろいものだ。
(イラストが下手なのはお許しください)

2010年7月28日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-07-28 19:19 | 昆虫など | Comments(2)
Commented by りりねこ at 2010-07-30 16:13 x
きゃっははははは!!
あっ、失礼、基本の確認だから、笑うところじゃ、ないですよね? 
けれど、頭の中の、おもしろ楽しい回路?が強烈に反応してしまいました。何度も見てしまいます。
すごくおじょうずな描写では!笑笑。

ウシヅラヒゲゾウムシ、活発に飛ぶというのは、おっとりそうな姿からは意外です。
飛ぶときには、ヘロヘロヘリコプター(?)。あるいは、あごをきゅっと引いたらキラキラジェット機(?)に変身。
前方を見ているから目指すところへピンポイント移動はバッチリ。
なるほどお・・・。ああじっさいはどうなんでしょう~~。
しばらく、ウシヅラヒゲゾウムシさんと暮らしてみたーい。
Commented by りりねこ at 2010-07-30 16:32 x
ウシヅラヒゲ「ナガ」ゾウムシでしたね、失礼しました・・・
しかし、私も考えて・・・歩いているときに前を、なぜにわざわざ見られないようになっているのでしょう。食べるとき歩くときだって、やっぱり、目は進行方向をふつうに見られたほうがいいんじゃないかなあ。長い触覚のほうが、便利なのかなあ。りりねこは触角を持ったことがないから、使い勝手が分からないです。

このコは、オスなんですね?(親しみ感じてるのでこのコ呼ばわり)
だったら、顔が平らなほうが、モテるのかしら。
あっちの彼のほうが、ずっと顔が平らで広くて男らしいわ、とか、メスに判断されたりする。
男らしいのは、そのほうが、仕事ができるから。
ウシヅラヒゲナガゾウムシのオスは、ときおり顔を下にして、逆さのポーズをとる必要があるのだった(何の仕事かは不明)。そのポーズの安定のためには、すべてのでっぱりがじゃまだった。・・・とか?う~ん。謎、謎、です。
この夏、会ってみたいなあ。エゴノキを探さなくっちゃ!

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