自然観察大学ブログ

カイガラムシとテントウムシ

6月6日(日)の『農場の自然観察』 http://www.sizenkansatu.jp/index_1.html 終了後に楽しい時間があった。
ウメの木にびっしりついたカイガラムシを発見し、近寄ってみると別の異様な虫がいた。Y先生によると異様な虫の正体は“アカホシテントウ”。ウメの枝に蛹がびっしりとついていた。
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一本の枝だけでなく、あちこちにいる。「うわっ、ここにもいる。」「こっちもすごいですよ。」ものすごい数で、K先生を筆頭にみんな興奮状態だ。
多くは蛹で、成虫が少し。
「ちょうど羽化しているのがいますよ。」T先生の言葉に、みんなワッと集まる。
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写真は羽化途中のアカホシテントウ(撮影:T先生)。黄色い翅は時間が経つと黒色になり、大きく不明瞭な赤い斑紋ができる。終齢幼虫の脱皮殻の中で蛹になる、ハエ類には多いがテントウムシとしては珍しい習性(Y先生)ということで、写真の一番外側がトゲトゲの幼虫の脱皮殻、その中に濃褐色の蛹の殻が見える。Y先生の言葉どおりだ。
アカホシテントウは別名アカボシテントウとも言われる。成虫はこのまま葉裏でじっと越夏するそうだ。
わいわいやっていると、そこへまたほかの先生が集まってきて、撮影会になった。
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それぞれが角度を変えたり、位置を入れ替わったり、ときどき“オォッ”と声を上げたりしながらカシャカシャ撮り続ける。
先に撮り終えたY先生が、すぐ近くで面白いものを見つけた。
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これまた異様な姿をしている。クサカゲロウの仲間の幼虫で、捕食性昆虫である。食べかすを自分の背中に背負って擬態をする。
発見したときにY先生が“かす”を剥がしてしまったそうだが、写真ではまだ少し残っている。
体長1-2ミリほどと小さいので、この撮影は超接写システムを使っているT先生の独壇場であった。上の写真もT先生から提供いただいた。
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肝心のカイガラムシも紹介しておこう。“タマカタカイガラムシ”である。ウメの木でよく見かける。褐色の球状のものは昨年の雌成虫の死骸で、内部は現在空になっている。球の直径は5ミリ弱。白いのは幼虫で脱皮殻も多数見える。たくさんのテントウムシに食べられて、まだびっしりといるカイガラムシにも驚きだ。

以上、先生方の生態は昆虫以上に興味深いものでした。

2010年6月14日、報告:事務局O
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by sizenkansatu | 2010-06-14 13:06 | 昆虫など | Comments(0)

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